変更されたファイルのみを解析

この機能では、変更されたソースファイルの増分解析を迅速に行うことができ、チェックイン前、チェックイン後、コミット前、コミット後のような動作が可能になります。その目的は、変更されたファイルのみを Klocwork kwciagent ツールによって解析し、開発者が実行するローカル解析を、サポートされている IDE プラグインまたはコマンドラインユーティリティを使用して複製することです。この動作を可能にするため、プラグインは変更されたファイルのリストを SCM から取得します。この結果、ワークスペースが保持されていない場合、システムは変更されたファイルのみを解析できるようになります。プロジェクト全体を解析する場合、またはワークスペースが保持されていて標準の増分解析を実行する場合は、これを選択しない状態にします。

差分ファイルリスト

差分ファイルリストは、Klocwork が解析を行えるように、変更されたソースファイルが含まれているファイルです。解析対象となるすべてのファイルが、kwinject によって生成された build specification (ビルドスペック) に存在している必要があります。

注意: 解析対象となるすべてのファイルが、build specification (ビルドスペック) に存在している必要があります。

Git の使用

Git を使用する場合は、Git による "diff" の実行対象となる以前のコミットを指定します。ビルド中に "git diff <previous_commit>" を自動的に呼び出すと、現在のコミットと指定した以前のコミットの間の変更リストが、Klocwork が処理する差分ファイルリストに追加されます。注意: パイプラインジョブのソースファイルを取得するために Git jenkins プラグインを使用している場合は、必ず「SCM から取得したパイプラインスクリプト」を使用し、環境変数 'GIT_PREVIOUS_COMMIT' に以前のコミットを指定してください。また、ジョブ内の最初のビルドは GIT_PREVIOUS_COMMIT にアクセスできず、最初のビルドは完全な CI 解析を実行することにも注意してください。

手動

Git を使用していない場合、または Git を使用して変更リストを手動で生成したい場合は、このオプションを選択してください。カスタムビルドステップ (または類似するもの) を使用して、差分ファイルリストを生成する必要があります。ファイルの各行に、変更されたソースファイルを 1 つリストしてください。